お通夜とは、故人や遺族と生前親しくしていた人達が夜通し遺体と過ごす事で、「故人の霊を慰め、邪霊(ジャレイ)の侵入を防ぐため」一晩中灯りをともし、お香をたやさずに行う儀式です。
しかし、地域によっては夜通しする事が少なくなり、1〜3時間くらいで終わらせる「半通夜」もあります。
※死亡当日の夜に、遺族・親族の方だけで行う通夜を「仮通夜」友人、知人などの弔問を受ける通夜を「本通夜」といいます。
『この度は、誠にご愁傷様です。謹んでお悔やみ申し上げます。』
『ご逝去の報に接し、幾多のご厚情を思い痛惜(ツウセキ)の念でいっぱいです。心からご冥福をお祈りいたします。』
『ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。』
『ご逝去のお知らせを受け、ただただ驚いております、ご生前のお姿を偲び心よりご冥福をお祈りいたします。』
『悲報に驚いております。ご家族のお気持ちを思いますと胸が痛みます、心から哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。』
香典とは、「お通夜・ご葬儀」で死者の霊に供する香を、持参す代わりの金銭として持参する「不祝儀(ぶしゅうぎ)」のことです。
本来香典は「お香や飲料に代える金銭」の意味合いがあるのです。
現代では、遺族がお香などの必要な物すべてを用意しますので、葬儀費用の足しにして欲しいという事から金銭が供えられるようになっています。香典を持参するのは、通夜・葬儀のいつでもかまいませんが、通夜と葬儀とどちらも参列する場合には、二回香典を持参するのは不幸が重なるという意味になりますので、必ずどちらかでお供えするようにしましょう。
香典は、スーツのポケットやカバン、裸で持参するのではなく『袱紗(フクサ)』に包んで持参します。
受付で、香典を渡す時には香典の名前を相手側に向けて渡し、会葬者名簿に記帳をします。
自分からみて
祖父母・・・1〜5万円 両親・・・10万円
兄弟姉妹・・・3〜5万円 親戚・・・1万円
職場の部下・・・3千円〜1万円 職場の上司・・・5千円〜1万円
職場の同僚・・・3千円〜1万円
*あくまでも、この金額は相場ですので関係性の深さでのお気持ちです。
包む金額は、『4・9を除いた奇数』がマナーです。
例(3千円・5千円・1万円)など。
包む紙幣は新札ではなく、使い古しの紙幣が一般的です。
※出来るだけ、お札の顔が下向きになるように入れる。
喪主以外の親族は同居している場合は香典を包まず、別居している場合は香典を包むのが一般的です。
※香典袋は『黒白・銀』などの結び切りの水引きを使用するのが一般的です。
※包む金額が「5千円以下」の場合は、水引きが印刷された香典袋でも良いでしょう。
※「マジック・ボールペン・サインペン・万年筆」は使用しないようにご注意ください。
香典の表書きの名前は『悲しみの涙で薄くなってしまった』という意味から薄墨で書くのがマナーですが、近年は普通のものでも大丈夫です。